家と庭を一緒に考えました
3方向を住宅に囲まれている、北道路の住宅地の家と庭の空間を一緒にデザインしました。
その土地の持っている可能性を十分に引き出したデザインになています。
太陽の位置、かぜの向き、隣地の窓の位置、全てを考慮して、管理しやすく、住みやすい
住空間を提案しました。
4台分の駐車スペースがあり、そのうち2台にはガレージがついています。
ガレージの側面は自転車置き場になっていて3台の自転車が駐輪されています。
車1台分のスペースには取り外しの出来るブランコが2台設置されていて、
子供たちが雨の日でも遊んでいます。
ガレージの奥には倉庫があり、倉庫は直接お勝手口とつながっています。
車からの荷物の出し入れが楽で、雨の日でもお買い物の荷物をを簡単に入れることができます。
他の2台の駐車場は、車を駐車していないときは、お庭に見えるようにデザインにしました。
タイヤが乗る所までを土間コンクリートにして他はすべて植栽スペースにしています。今回の駐車場のデザインのポイントはなるべく土の面積を狭くして管理手間を省く
事ですが、効果的な植栽スペースの配置で緑豊かな空間に見えます。
室内は狭い空間をなるべく広く見せるために各部屋ごとにテーマの違う小さなお庭をデザインしています。
玄関を入ると右側に小さなお庭が見えます。また正面の窓からはオリーブがシンボルツリーの中庭が見え、
玄関が広く感じられます。
リビングの吹き抜けには南側に採光用の大きなトリプルガラスの窓があります。
この窓からは月や雲がきれいに見え、まるで額縁のような働きをしてくれます。
西向きに大きな掃出し窓があり、その先にタイルテラスと小さな庭があります。実が付く樹木と
野菜中心の庭ですが、土地の面積が小さいので管理は比較的楽です。
リビングのソファーに座るとお隣の庭がまるで自分の家の庭のように見え、広がりが感じられます。
和室にも小さな庭があり、カーテンを閉めなくてもいいようにデザインされています。
お風呂場からも、小さな庭が見えます。その庭に水槽を置いていて、メダカをお風呂場から
見ることができます。
各部屋ごとに小さな庭を置くことで、空間が広く感じられます。
現在はLEDライトの普及で、夜間照明の電気代が大変安くなっています。
ちょっとした「あかり」を庭に入れることで、庭が昼と夜の2つの顔を持つことができます。
実際その違いをご覧ください。
この小さな庭にも循環式の水場を作りました。和室の窓を開けると水が流れる音が聞こえます。
五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を刺激する大変豊かな空間です。
住宅は家と庭をはじめから一緒に考えることで、可能性が広がります。
家だけでもなく庭だけでもなく、家と庭を一緒に考えると素敵な空間「家庭」が生まれます。